湧き水や地下水を飲み水として使用することには、いくつかのメリットがあります。

日本の名水

日本の名水では環境省が認定した「名水百選」が有名です。
日本は山が多い立地から、湧き水や地下水が多数あります。
自然の中で“ろ過”された天然水は保存料や消毒成分を含めた不純物が少なく、クリアな味わいが人気を集めるとともに、一部ではミネラルが豊富なメリットがあります。

 

名水の定義

名水の定義とは

環境省によると名水の定義は、保全状態が良好で地元住民による保全活動が行われている湧き水・地下水・河川です。
定期的に水質調査を行っている名水もありますが、中には飲み水としては使えず、飲むのであれば煮沸消毒が必要な名水もあります。

 

名水は飲んで美味しいのはもちろん、料理との相性も良いメリットがあります。
ご飯を炊くときの水で使うと、水道水よりふっくらしてハリが出るなど美味しく炊けます。

 

大半の名水は自己判断のもとで飲んでも問題ありませんが、水道水と違って塩素などの消毒が行われていません。
湧き水を現地で飲む分には問題なくても、持ち帰って時間を空けてから飲むと殺菌が繁殖してお腹を壊す可能性が高まるので注意しましょう。

 

令和の名水に期待

 

名水百選は、1985年(昭和60年)に始まった認定制度です。
2008年6月(平成20年)には、新たに平成の名水百選が認定され、1985年に認定されたものを昭和の名水と呼ばれるようになりました。
平成の名水百選と昭和の名水百選に重複はないので、現在国内には200カ所の環境省認定名水が存在します。

 

2019年5月に元号が令和に変わりました。平成の名水が平成20年に認定されたことを考えると、すぐに令和の名水が新たに認定される可能性は低いです。
それでも、元号を使った名水表記をしている都合から、環境省では何かしらの形で令和の名水百選に関する意見が出ている可能性があります。

 

湧き水と地下水の仕組み

美しい湧き水

地面にはいくつもの地層があって、山など地層が多い場所で雨が降ると、複数の地層を通って"ろ過"されながら、地下に浸透していきます。
そして水を通しにくい層にぶつかると、その上で地下水として流通します。

 

市街地を含めて多くの地域では何かしらの地下水が通っているものです。
ろ過状況がエリアごとで異なるので、地下水はエリアごとに状態が大きく異なり、名水と呼ばれる湧き水や地下水が存在しています。

 

湧き水と地下水の違いについては、地形などの立地で人の手を使わずに地上へ溢れ出てくるものを湧き水と呼びます。
地下水をポンプやパイプを使って人の手で地表に出しているものは地下水に分類されます。
地下水でも、味や品質を損ねないような構造になっている所もあれば、汲み上げる距離が長いことからポンプやパイプに微量の消毒剤を使っていることがあります。

 

一概に地下水よりも湧き水の方が綺麗で美味しいと断言することはできず、湧き水でも地上に地下水が出てくる課程で不純物が混ざってしまう可能性もあります。
地下水と湧き水の双方で、地域によって品質が大きく違うため、名水百選の認定制度が作られました。